2013年11月28日

青空文庫テキストをInDesignタグ変換をYouTubeしてみた

 青空文庫テキストを実際にInDesignタグに変換する手順を動画として撮影してみた。ステップは10以上あるが、ほぼ確実に青空文庫の見出しや字下げ、ルビ、傍点をInDesignの段落スタイルや文字スタイルに置き換えることができている。文章でいろいろと書くよりも、動画で見る方が早い。

 最初はルビしかInDesignタグに出来なかった。というのは、テキストフレームに貼り込むと文字スタイルは反映しても段落スタイルは反映できなかった。フレームグリッドに配置しなければならないと気がついたのはだいぶ後からだった。それまではルビだけタグにし、本文はInDesign上で段落スタイルを適用していた。これでは多少は効率的であっても、希望したレベルではなかった。


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2013年11月18日

第3水準と第4水準漢字をInDesignタグに置き換える

 青空文庫はJIS 0208の漢字に対応している。JISでは0213で第3水準と第4水準に漢字が追加されたが、JIS 0208の漢字(JIS 83やJIS 90)のみに対応した古いアプリケーションとフォントに対応するために、JIS 0208で使われていない文字はそのまま使わずに、注意書きとして外字を説明している。ここでは第3水準と第4水準の漢字の青空文庫の注意書きからInDesignタグの漢字に変換する方法を取り上げる。

 たとえば夏目漱石の「夢十夜」にはいくつかの第3水準の漢字が指定されている。

※[#「目+爭」、第3水準1-88-85]
※[#「楫のつくり+戈」、第3水準1-84-66]


である。これらはそのまま取り込んでInDesign上で漢字を入力することも可能だが、注意書き部分をInDesignの文字コードタグに変換すれば、InDesignタグとして読み込んだとき、指定された第3水準と第4水準の漢字に変換してレイアウトできる。


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2013年11月15日

傍点を文字スタイルのInDesignタグに変換する

 青空文庫には傍点がついている書籍が少なくない。ひらがなに埋もれて単語がわかりにくい場合や、テキストの一部分を強調するときに傍点を追加する。InDesignタグで傍点を扱う場合、傍点自体をタグで指定する方法もあるが、あとで傍点の種類や大きさを変更する場合を想定するならば、傍点の処理は文字スタイルで行う方がわかりやすい。文字スタイルであれば、実際にレイアウトを確認しつつ傍点の大きさや親文字からの位置を微調整可能だ。

 InDesignでは傍点は圏点として指定する。強調する点の表記方法にはいくも種類があり、傍点以外にも丸傍点や二重丸や蛇の目などの圏点もある。傍点といえば通常は「黒ゴマ」と呼ばれる圏点を使う。InDesignでは単に「ゴマ」となっていてデフォルトの設定である。たとえば文字スタイルで「圏点」というスタイルを作成しておき、青空文庫の傍点指定を文字スタイルの圏点に変換する。


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2013年11月14日

InDesignでルビタグを効率的に取り込むにはグルーブルビしかない

 青空文庫内のルビをInDesignタグに変換してInDesignタグとして取り込む場合は、ルビの設定はInDesign側で行う。ルビを制御するInDesignタグはたくさんあってそれらを使うと細かく設定が可能だが、それをするには青空文庫のテキストに手を入れるしかない。効率的に処理する場合、ルビの処理は統一するしかない。結論を言うとグループルビ、1−2−1JISルールである。

 正規表現で置換したルビタグは「<cr:1><crstr:ルビ文字>親文字<cr:><crstr:>」でルビタグの意味は

<cr:1>        ルビの使用をオン
<crstr:>        ルビ文字を指定
<cr:>        ルビの使用をオフ
<crstr:>        ルビ文字の指定をオフ


となっている。後ろの2つはリセット用のタグである。

 ここに<cMojiRuby:1>というタグを追加するとモノルビとなる。<cMojiRuby:0>とするとグループルビになる。実際の書籍では文字によってモノルビになったりグループルビになったりするが、それをタグで指定するにはルビ文字に対して個別に指定が必要となる。


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組み込みコンテンツでも審査通過のSakuttoBookビューワー

 ビューワーアプリにすると審査は通るが、サーバにコンテンツを配信するとなると、なかなか面倒だ。サーバを自前で持っていれば簡単にサーバにコンテンツをアップできるが、インクナブラの共用サーバを使う場合は、作成したSakuttoBookコンテンツを一旦お送りいただく必要がある。この方法は開発者サイドでアプリの作成が完結しないので少し手間かもしれない。サーバを使わなければブックアプリを申請できないというのはある意味ではウィークポイントなので、できればこれを解消したいというのが次の課題だった。

 サーバを使わない方法は簡単である。ブックコンテンツを組み込みにすればよい。もともとSakuttoBookは複数のコンテンツを組み込んで申請できた。最初からその方法を使うことも選択肢にあったが、サーバ配信を使うことにした。それはすでに2.21リジェクトが行われていたアメリカのブックアプリをチェックしたとき、組み込みで申請しているものを見つけることができなかった。確認したアプリはすべてサーバ配信だったのである。


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2013年11月12日

青空文庫ルビを正規表現でInDesignルビに変換する

 レイアウトはInDesign側で行うので、InDesignタグで青空文庫の記号で注意書きしてある部分をエディタで変換する。変換は正規表現を使う。というか、正規表現を使わないと変換は出来ない。

 正規表現という呼び名は途轍もなく威丈高に感じて敬遠してしまう。多分「正」という文字が距離感を生み出しているのだろう。もともと「regular expression」といい、その訳語として「正規表現」という言葉が使われている。的を得た訳語とはいいがたい。「regular expression」は平たく訳すと「定期的な表現」という意味なので、その方が実際の使い方に即している。ただ「定期表現」とすると、在り来たりの言葉になり有り難みは著しく薄れてしまう。


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2013年11月11日

1時間で青空文庫をInDesignタグに変換する方法

 このところ青空文庫の作品をPDF化してiPhoneアプリに使っている。著作権フリーであれば、許諾なしでそのまま使ってもいいからである。iPhoneアプリには青空文庫の作品をそのままアプリで読めるものがたくさんあって、アプリ化するためにPDF化する必要はないという意見はあると思うが、青空文庫ビューワーは導線が長くなり、読みたい作品を探すのが面倒な場合もある。

 手元にいくつかの青空文庫ビューワーアプリを持っているが、作家別にしても作品別にしても探すのはけっこう面倒である。青空文庫のビューワーであるよりも、漱石であれば漱石だけ、太宰なら太宰だけの作品を集めたビューワーの方が使いやすいのではないかと思う。


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posted by 上高地 仁 at 18:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース&トピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする